越前観光協会による「越前マテリアルツアー」和紙の勉強会に参加させて頂きました。
1泊2日の福井への旅。
観光協会の方々のいたれるつくせり、充実の内容のツアーとなりました。
1500年の歴史を持つ越前和紙。
和紙というとその名の通り、手ですいた「紙」という印象しか持っていなかったのですが、職人さんの手によってつくられた紙は平面ではなくもはや立体的な造形物、芸術作品でした。
様々な工房をまわって職人だんのお話を伺うことができたのでご紹介したいと思います。

【長田製作所さん】
大きな紙を1枚ずつ手すきでつくられています。

チューブで絞り出した立体造形の和紙。
紙という概念が覆されました。

照明のライトを当てたりすることで、アートや照明器具としても活かすこともできます。
癒しの空間が演出できますね!

【五十嵐製紙さん】
こちらも大きな紙を作っていらっしやいます。
ミラノサローネのレクサス(車)のブースにも使用されたそう。水の動きが織りなすきれいな模様が印象的です。

大きなものを作る一方で可愛いカートパネルなど身近に和紙を取り入れるアイテムも展示されていました。
排気される野菜や果物から作られる植物由来の新しい紙の製作のも取り組まれているそうです。

【柳瀨良三製紙RYOZOさん】
こちらの工房はお菓子の包装紙など繊細で小さな和紙を作られていらっしゃいます。

手に持っていらっしゃるホースを持ち「水」で和紙に模様をつけていく・・・職人さんの手加減ひとつで様々な模様が作り上げられていきます。

【やなせ和紙さん】
こちらも唯一無二の様々なデザインの和紙をつくられています。

色味、素材感
伝統的な工法を伝承しつつ、新しい感覚のものにも取り組まれています。
どの工房の職人さんも穏やかながら、熱い思いを語ってくださいました。
昔から素材、福井では銀行など公共のスペースにも積極的に和紙が使われています。

【福井銀行 今立支店】
待合いスペースの壁には越前和紙が張られています。
間接照明があたり、柔らかな雰囲気が心地よいです。

福井銀行の会議室にも和紙が使われています。
とても落ち着いた雰囲気ですね。

レストランの壁にも・・・
気づくとあちらこちらに「和紙」が使用されていました。
住宅でもタイルなどでアクセントをつける代わりに和紙を使うのもよいですね。
今回のツアーに参加したことで「和紙」の魅力、たっぷり勉強することができました。
日本の気候風土に合った美しい素材。
伝統的な良さも活かしがら、現代の生活にも取り入れやすいデザインのものに職人さん達も積極的に取り組んでいらっしゃることもわかりました。
アートパネルやアクセント使いなら、住宅にも気軽に取り入れることもできます。
提案の中にももっと積極的に取り入れていきたいと思いました。
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